不良の原因の80パーセントは、その点に起因しているでしょう。
不明確な指示しか与えられていないために、作業の途中で頭をかかえ、指示を受けたり打合わせをしたり、これでは作業のリズムが狂うし、さらに悪いことに注意力が散慢になり、集中力が欠け、うっかりミスが発生してしまいます。
もとより指示がはっきりしていないのですから、間違った製品ができ上がってしまうかもしれません。
困るのは、不良が出ても、どこで、なぜ不良になったのか判断がつきかねることです。
そうなると、不良を出すまいと工夫しようにも、どうしていいかわかりません。
ここでクローズアップされるのは”長”の役割です。
当然です。
作業指示を出すのは”長”なのですから。
指示というか、注意が不適当な場合が、実に多いのです。
長は、いわばベテランですが、指示される側は未熟です。
ベテランの頭でベテランしかわからないような指示の仕方をしている例をよく見かけます。
そして、その指示を理解できないような素振りをすると、逆に「こんなわかりきったことをわからないなんて、お前はバカか」と言わんばかり。
ちゃんと指示できない自分をタナに上げて部下をバカ呼ばわりするなど、長の資格がありません。
本当は、指示(つまり管理)できるから長になっているはずなのですが、どう間違って”長”の地位に就いたのでしょうか。
それから、指示内容はポイントをついているにしても、口答での指示はいけません。
耳で聞いたことは、忘れがちです。
だいたい口答で指示されたとき、部下としては、聞きなおすことはしにくいものなのです。
つまり確認しないままに作業をすることになるから、勝手に解釈してやって不良を出してしまうのです。
私事になりますが、昔、わたしの上司に、話す内容をポイントだけサインペンで大きな字でメモしながら話す人がいました。
わたしは、そのメモをもらって仕事をしたものです。
こまかいことを書いていないのですが、ポイントがおさえてあるので、それを見ると、上司が話した内容が思い出せ、きちんと仕事ができました。
そういう要所、要点を間違いなくメモして部下に伝えられるのが”長”です。
作業指示のチェックリスト明確にわかりやすい作業が指示されているとは、どういうことか、そのポイントをチェックリストとして示します。
図面はあるか。
口答は避けたい。
せめて適切なメモは最低条件。
図面は正しいか。
旧図面を流用する場合、変更や間違いがないかチェック。
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